ジプキンワールドへのいざない
Gipsy Kings World
はじめに
Gipsy Kings(ジプシーキングス:以下略して
ジプキン)を知っている、聞いたことがある、という人は、ここ日本でも相当な数に上るだろう。
非常に大雑把な勘定だが、日本人口約1億人の3分の1位、つまり3千万人位はジプキンを知っているのではないだろうかと考える。
無論、そこまでのアルバムセールスがあるわけではないのだが、彼らの曲はマスメディアで使用される頻度が非常に高く、テレビやラジオで耳にしない日はない、と言っても過言ではない。
ここ日本で最も知られている彼らの曲は、言うまでもなく「Volare(ボラーレ)」である。最近、「Brazil」というラテン曲に変わったが、キリン発泡酒「淡麗」のテーマ曲として、CMで5〜6年程使用されていた。
テレビを付ければ必ず耳に飛び込んできた、と言って良い、青い空・夏・汗が良く似合う、馴染みの曲である。
元々この曲はイタリアのカンツォーネで、ジプキンはそれをカヴァーした訳だが、もはやこれはジプキンの曲と言って差し支えない。つまり、それくらいジプキンのカラー(色)に見事に染められて、自分達の曲にしてしまっているということである。
そしてもう一曲忘れてならないのが、「Inspiration」。
これは、鬼平犯科帳のエンディングテーマとして使用されていた。更には現在もスペシャル編などで使用されている。
一見ミスマッチな池波正太郎作品の世界観とジプキンの世界観、しかし、この二つの組み合わせが絶妙なマッチを見せ、流行の音楽などとはおよそ縁遠い高齢者達を、ジプキンに結び付けてしまったのである。
また逆も然りで、ジプキンファンの中にも、池波ワールドに引き込まれた人は数多いるであろう。
他にもCM、ドラマ、バラエティなどマスメディアでのジプキン起用は、膨大で枚挙に暇がないという現状である。
という訳で、日本国民の3分の1程度はジプキンを知っているという私見も暴論ではないと確信している。
では、ジプキンのことを詳しく知っているという人は、ここ日本に一体どれくらいいるだろうか?
また、ジプキンの曲を彼らのように演奏する人はどれくらいいるのだろうか?
途端に数が激減するはずである。
ジプキンはポピュラーでメジャーな存在(と言って良いと思うが…)であるにも関わらず、その割には伝わってくる情報量が少なく、また誤った情報も多数混ざっている。曲は親しみ易いが、演奏しているジプキンそのもののことは良く分からない、そんな現状ではないだろうか。
こうした事情が、ジプキンを聴いて興味や愛着を持った人にとっては、そこから先のジプキンワールドへ進む際の障壁になっているのでは?と思うのである。かくいう筆者自身、そうした経験があるのである。
では、ジプキンワールドへの確かな道しるべとなるべく、今一度ジプキンにまつわる情報ついての簡単な、しかし、意外と重要なおさらいをしてみよう。
これを読んで、ジプキン及びその周辺音楽への興味と理解が少しでも深まっていただければ、幸いである。
読み進めるにあたって、当サイトの各ページを参照いただくと、より理解度が深まること間違いなし。そして、全部読み終えた頃には、ジプキン博士になっているかも???
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